日本人ならだれもが心を躍らせ、だれしも桜の花を見るとき、春を感じて浮き立つ想いとともに、何かしらの特別な感情や記憶が蘇るのではないでしょうか。
人生の大きな節目に春という季節、入学や卒業があり、就職や退職。
そのとき、その背景にはいつも桜。その時期の大切な1ページを華麗に彩ってくれます。
今朝、ふっと足もとを見ると桜の木の根もとに、散った桜の花びら
そんな花びらは土に帰り、次に咲く花たちの為の栄養になるんですね。 人々の大きな節目をまた祝うために、まるで世代交代をするバトンリレーのように。。。 私も一日一日、一年一年、良い種をまき、良い肥やしになりたいなって思いました。
「守破離」(しゅはり)という言葉を聞いたことがありますか?
とても有名な言葉なので、一度や二度は耳にしたことがあるでしょう。 「守破離」とは、芸術や茶道、武道等においての「師弟関係の在り方」について説いた言葉です。新年度のこの時に伝えておきたいと思います。
「守」は師匠から教わった型を身につけること、 「破」 は今まで教わったことに加えて、他の教えも取り入れていくこと、 「離」 は新しい世界を生み出し、独自のものをつくりだすことです。
「守」は、親から教わった型を身につける時期。 幼児から小学校の高学年ぐらいまでになるでしょうか。
「破」は、親から教わったことに加えて、他からも吸収していく時期。 思春期にあたります。
「離」は、精神的に親から独立し、自我を確立する時期。 早ければ高校生でこの時期に入るかもしれません。
新しいステージで、誰より早く結果を出して成績を上げたければ、誰より早く勉強の基本を身に付けることです。
そして、実力を早く身に付けるにはどうすれば良いでしょうか。それは、出来る先輩を徹底的に真似ることです。
何故なら、出来る人のノウハウは、貴重な成功や失敗の経験から最良の方法を追求してきた結果に他ならないからです。
先輩たちの経験を一つひとつ自身で体験を積み上げるのは不可能ですし時間もかかる。ならば今ある最良のノウハウを「真似て」身に付ける方が合理的というものです。
真似て、守って、身に付けて、完全に自分のものにした後に、「破」って、「離」れる
わずかな期間でめまぐるしく変化していきます。しかし自分のことゆえ、その変化に気づきにくいものです。
「一生の親友」 と、互いに 「認め合える同僚」 、また人生の師と仰ぐ 「恩師」 にもきっと出会えることでしょう。
週末の雨は、花散らしの雨となりました。
「 花に嵐のたとえもあるぞ
さよならだけが人生だ 」 井伏鱒二
さよならだけが人生だから、今この出会い、時間を、大切にしよう!