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講師に快適な学びの環境を提供する②

アフター・ウィズコロナ

深刻な講師不足②

ある塾では、熱心なあまり何日も家に帰ることができない教室長とかを見てきました。アルバイト講師も例外ではありません。学生のバイト講師に準管理職のようなポストを与えて、社員と同じように膨大な量の仕事をふり、責任感を持たせて酷使するのです。一昔前ならそれでもやりがいを感じる学生もいましたが、最近は時給に換算したらコスパが悪いということで、塾講師の仕事は敬遠されがちになりました。そうなれば当然、人手不足にもなる。

かつて学習塾といえば、クラス単位の集団授業が中心でした。しかし近年は「個別指導型」を取り入れる学習塾が増えています。

かつては「集団指導塾」がメインで、1人の講師が10~30人くらいの生徒を受け持つビジネスモデルでした。しかし、約20年前から「個別指導塾」が徐々に増加し、いまや市場の半分を占めるほどになりました。個別指導塾では1人の講師が1~3人の生徒を指導するため、それだけ講師の数も必要になってしまうのです。そこで問題となっているのが、講師不足。なかなか応募者が集まらず、採用に苦戦している学習塾が実に多いのです。

塾を選ぶにしても口コミが決め手

一昔前まで、塾が生徒さんを集める方法といえば、もっぱら宣伝広告をたくさん打つことでした。しかし、ここ近年は保護者同士の『口コミ』の効果が最も大きい…. 続く

講師に快適な学びの環境を提供する ①

アフター・ウィズコロナ

アフター・ウィズコロナ

未曽有の困難な時代に 塾・予備校経営者はウィズコロナ・アフターコロナ戦略で、これまでの運営を大幅に見直す好機と捉え、古い体質からの脱却を図り果敢に変革に挑戦し見事に成し遂げた塾・予備校が、これからの時代に勝ち組として生き残りすると考えています。まさに淘汰の時代で本物だけが環境に適応し生き残ります。

昭和の時代は、塾長のカリスマ性や教材の信頼性が保持されていれば、学ぶ環境は二の次でも生徒を集めることが出来ました。ともすれば雑居ビルの一室で、書籍、ペーパー類が散乱し段ボール箱が至るところに配されて、蜘蛛の巣も何のその、ここは何の作業場なのと思われても仕方がないような環境でも生徒たちは文句も言わずに通ってくれました。アルバイトの講師たちの教育環境意識も同様です。

子どもの数は1943万人、40年連続の減少

2021年4月1日現在における子どもの数(15歳未満人口)は、前年に比べ19万人少なく過去最少となりました。平成から令和の時代になって、ずいぶん意識が変わってきたとはいえまだまだ子どもたちがこんな所で学びたい、特に保護者がこんな環境で学ばせたいと感じさせ、またそんな期待に応える塾はまだまだ一握りの状態だと思われます。ここなら成績を上げてもらえる、夢を叶えてくれる、そんな期待とワクワク感を与える塾・予備校、とりわけ学習環境の整備が急がれます。なぜなら言葉は悪いですが減少の一方の子ども争奪戦に勝つためには、講師の質は当然のこと先ずは保護者の目に叶う学習環境がカギを握ることに気付かなければなりません。それは、

深刻な講師不足

子どもの数が減少することは、アルバイト講師の不足も意味するということです。これが一番深刻です。子どもたちと同様に、アルバイト講師たちに対しても、こんな所で働きたい、こんな学習環境で子どもたちを指導したいと感じてもらえるように準備して人材募集に臨まなければ、なかなかエントリーしてもらえない時代なのです。商品である講師が集まらないことは 『売り物』 が枯渇していくことであり、良質な学生アルバイトであればなおのこと人材確保はより厳しくなります。子ども争奪戦よりも困難であるといっても過言ではないと思います。