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carrellが考える繁盛校の作りかた⑨~個別指導編:デメリット~

人気の高い個別指導教室。

6jyuku

 

前回にそのメリットについてお話いたしました。

〇生徒の学力にぴったり合った指導〇先生に質問や相談が簡単にできる〇各受験生特有のつまずきが改善されやすい〇スケジュールに融通が利きやすい

ざっと、メリットを簡単におさらいしました。

ご家庭から支持されるのもわかりますね。

 

では、そんな個別指導のデメリットを整理しましょう。

〇画一化されすぎのある教材

〇先生の質に重きが置かれるというリスク

〇暗黙のうちの「補習」という空気

〇馴れ合いになりすぎるリスク

〇料金設定が高め

一番の「 注意点 」は、お子さんのペースに合わせて、わかりやすく教えてもらえる、ということです。それが一番のメリットのはずでは!?じつは、それがデメリットでもあるのです。お子さんのペースに合わせて、わかりやすく教えてもらえるということは、それだけ目標到達点が下がっていることになります。勘違いしがちですが、「わかりやすい説明=伸ばす指導」ではないのです。

負荷のかからない運動では、筋力を鍛えられないのと同じですね。

ですから、講師がカリキュラムの進行ペースをダウンしてくれることに安心しないほうがいいですよ。苦手科目は多めに受講したり、自習時間を意識して増やしたりして、克服に努めてくださいね。そうでないと、学力は現状維持のままで、より高い志望校には届かなくなってしまいかねません。

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また、集団指導と違って

「個への対応」なので、オーダーメードできる利点

があるのに、塾や先生に遠慮するとそのメリットがデメリットになってしまうので、テキストやその内容、進度も含めて保護者がしっかり管理してあげることも大切です。先生を目の前にするとほとんどの子供は何も言えなくなるし、リクエストするなんてことはほとんどしないと思ってください。保護者が子どものメッセンジャーとなって、どんどん要望をぶつけることです。そうすれば、本当に大きな個別指導のメリットを発揮できるのです。

教育はエデュケーションといいます。本来の意味は「引き出す」。比較的若い先生が多いのも個別指導塾の特色といえるので、

担当の先生の良さを保護者が引き出してあげてください。

そういう付き合い方が個別指導塾、そして担当の先生と出来たなら子供の勉強に対する姿勢もよくなり学力も驚くほど向上することでしょう。

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したがって学習システムそのものは、学力を身につけるために必要な「反復→定着」を軸に、生徒一人ひとりの「わからない」をピックアップし、克服するプロセスがしっかりと組み込まれているので、条件付きではあるけれども、熱心で子どもとの相性がぴったり合う講師に出会えれば、個別指導はおすすめです。

 

carrellが考える繁盛校の作りかた⑧~ノルマ・動員の考え方~

生徒数の増員→「ノルマ」また、イベント等には「動員」。

教育業界に身をおく私にとって、最近、この言葉の使い方に違和感を感じてしまうのです。数字を意識する、数字にこだわる、これら:::結果:::を求める、求められるビジネスの世界では当たり前のように使われるのですが、ビジネスマンと塾講師の数字に対しての意識は同じでよいのか、また捉え方は同じでよいのか?

作業場1「ノルマ・動員」「『数字』の意味」ついて、少し考えてみたいと思います。

教育業界というのは面白いもので、目の前のお客様の満足度が高く、支持が高く、喜んでもらえていれば、「良い学習塾」「良い先生」「良い授業」という自己満足にひたれてしまう業種です。
かといって、人気が高い=生徒数・売り上げが伸びるという構図に当てはまらない例も少なくありません。

実際に多く教育機関の現場で、「生徒から人気がある」「一生懸命やっている」「頑張っている」「保護者からは人気」など、非常に曖昧で、それが主観になって評価が行われているのを垣間見てきました。中には、生徒たちにとって都合の良い優しい先生の人気が高く、反面生徒のことに真剣で、厳しく接している先生は、生徒からそっぽを向かれてしまう。熱心であるがゆえに残念ではありますが実績に結びつかない例も。。。多々あるように思います。。。

しかし、★本物★の「良い授業」「良い先生」「人気の先生」であれば、単なる感情論的な評価だけではなく、「生徒数」「成績アップ実績」「合格実績」などの経営数値というわかりやすい指標が高くなってくるはずなので、クチコミ等が広がって、生徒数が伸び業績に直結すると信じたいものです。

これらの経営数値は、ある意味★本当の意味★の講師の「通知表」に反映されるものだといえます。それも学期ごとに示してあげたらどうでしょうか。報奨と共に。

P1110866催事の集客数は、教室・講師の人気のバロメーターで、また生徒増数は日々の努力の積み上げの結果であるわけですから「ノルマ・動員数」を持たせるまでもなく、経営側が求める数字は、軽くクリアーできるものと捉えることが自然だと思います。

だから、通知簿の成績が良い講師は、本当の意味で仕事を楽しめる人で、ノルマや動員数に縛られるのではなくて、全てが 「自分の成長」 を目的とし、その証明や状況確認のために 「数字」 を使いこなしているということです。また自分自身の成長のために、自身で数字目標を設定して意識を高めているのでしょう。

言いたいことは、ノルマや動員数といった経営側の押し付けの数字におびえ追われるのではなくて、仕事にプライドを持って日常的に数字を懇切・丁寧に作り上げていくものでよい。「ノルマ的に数字を追わせる」という、このレベルの社内体制では、恐怖政治でしか人を動かすことはできませんし、また、現場も徐々に疲れてきてしまい、最後は疲弊者・離職者を続出させるようになろうかと思います。

霜月

早いっ(><)あと1ヶ月少しで今年が終わってしまうなんて~~~!なんと早いこと早いこと。
暖冬なのか、まだ厳寒の冬に頭も体も何もかも備えができていません。徐々に対応するしかありませんね。肌寒いどころか、まだ夜も朝も寒くて目が覚めるということもありませんが、皆様は如何でしょうか?

DSCN2022さて、霜月(しもつき)とは、ご存知のように旧暦11月の呼び名です。霜が降る月だから霜月。
霜が降る? 霜と言っても、いまの子どもはピンと来ないかもしれませんね。霜降(しもふ)りの伊賀肉や松阪肉は知っていても(笑)

自分が子どものころは、冬、団地周辺の田畑に凧揚(たこあ)げをしに行くと、よく霜や霜柱(しもばしら)を踏んだものです。じゃり、じゃりって。
そこで、霜にかかわる名言を一つ紹介しましょう。

霜を履 (ふ) んで堅氷 (けんぴょう) 至 (いた) る

儒教(じゅきょう)の聖典『易経(えききょう)』に出てくる言葉です。この言葉には、次のような意味が込められています。

「霜を踏めば、やがて堅(かた)い氷の張る厳しい冬が到来する。大事が起こる前には必ず兆候が現れるもので、その兆候を見落とすことなく大事に備えておきなさい」。

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これは生徒の成績についても言えることで、成績が急上昇する生徒や急落する生徒には必ず前もって兆候が現れるものです。また、現時点で勉強に取り組む姿勢を見ていれば、入試を迎えるまでもなくだいたい結果はわかるものです。学校行事なども多い秋ですが、受験生にとっては正念場。受験勉強はいよいよ山場にさしかかります。夏休みまでに身につけてきた基礎力が、実際の入試問題を解くための得点力に発展するよう全力を尽くしましょう。

私も他人事ではありません。この時節を如何に過ごし、如何に乗り切るかが来週の春に繋がってきます。受験生たちの熱意に負けないように「熱く熱く」、

熱男で頑張ります!

そして、毎年のように猛威を振るうインフルエンザ対策として、手洗い・うがいをこまめに、そして早めの予防接種も忘れないようにしましょうね。

 

 

carrellが考える繁盛校の作りかた⑦~個別指導編:メリット~

では個別指導塾について今回は「個別指導のメリット」から整理してみましょう。

・生徒の学力にぴったり合った指導

・先生に質問や相談が簡単にできる

・各受験生特有のつまずきが改善されやすい

・スケジュールに融通が利きやすい

DSCN2010指導形態としては家庭教師の指導を塾で受けられるということです。ですので、先生と直接やり取りできるという環境であり、生徒本人の性格や勉強のつまずきを先生はよく理解してくれるます。これらは集団指導塾や映像授業にはない大きなメリットです。また、スケジュールの融通が利くというのは映像授業でも言えますね。

家庭教師とは違い、個別指導の塾は塾専用ののテキストを使用します。膨大な問題データに各教科書のページや単元が連動しているので情報量がモノを言います。定期テストに必要な学習内容を完璧に定着させることが可能で、また解説も充実しているので、学年を超えて先の単元や難問に挑戦することも可能です。個々ののニーズに合った授業を臨機応変にわかるまで教えてくれます。 また、必要であればコマ数を増やして集中講習も可能です。

こういう個別なら 高い月謝を払ってでも通う価値はあると思います。熱心で子どもとの相性がぴったり合う講師に出会えれば、個別指導はおすすめです。

大きなメリットでもありデメリットとなりうるのが先生の質です。個別指導塾というのはほとんどの場合、先生が大学生ですので、男女問わず子ども適性に見合った先生をリクエストすることです。ほとんどの塾はその要望に応えてくれるはずです。

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大学生といっても、もちろん熱心に指導してくれる人もいますが、お金を稼ぐための単なるバイトととらえている人もいるので注意したいものです。実際に習ってみないと先生の質は判断しにくいのですが、先生の学力や教え方以上に

『熱心さと相性』の面が大事

であると思います。また、個別指導塾は暗黙のうちに「学校の授業についていけない学生が行くところ」というイメージがついているようで「できない学生の手助けする」という、進学塾というより補習塾の、良くもあり悪くもあるフレンドリーな雰囲気なところがはっきり言って多いので保護者がしっかり教室見学して集中できる環境かどうか見極めることも塾選びでは大事なことです。

DSCN1978また、個別指導塾での勉強は孤独感に陥りやすく、やる気の維持が難しいこともあります。志望校を早めに決めて、目的意識を明確に持って短期目標を的確にこなすことができれば目に見えて効果を発揮することができ、その積み上げは大きなメリットです。

学力を身につけるために必要な「反復→定着」を軸に、生徒一人ひとりの「わからない」をピックアップし、克服するプロセスがしっかりと組み込まれているので、条件付きではあるけれども、熱心で子どもとの相性がぴったり合う講師に出会えれば、個別指導はおすすめです。

carrellが考える繁盛校の作り方⑥~個別指導編:スタイル~

今回は個別指導専門の塾のお話を致します。

 

「集団塾に通させているんだけど、一向に成績が上がらないので個別指導の塾に変えようかと思っているんですけど・・・どうでしょうか?」

↑親御さんからの質問で圧倒的に多い。

個別指導の塾の一般的なイメージとしては、勉強が苦手な子が行く、もしくはクラブ活動やお稽古事など 勉強よりも大事なものがある生徒が行くところなんですよ。優先するものが勉強以外にあるので、スケジュール的に集団塾には通えないから個別に通うという感じです。成績を上げるってそんなに甘くないのに趣味や稽古事の次に勉強なので成績が思うように上がらないのも仕方のないことなのかなとも思います。(実際は、費用対効果を考えると、家庭教師をお願いする勉強熱心なご家庭の子供が行くところと考えるほうが分かりやすいかもしれません。)実際、大手進学塾の特進講座に通っていて、その授業についていくため、もしくは大量に出された宿題をこなすために、近隣の個別指導塾に併用して通うというケースもあるようです。
個別指導といっても色々な形式があり、

◆1対1形式

DSCN2021家庭教師の様に講師1人対生徒1人なので、生徒をじっくり見る事が出来ます。教材も指定されていると学校の宿題であったり塾以外の問題集での質問は難しくなりますが、教材以外の質問も出来る事も多いようです。

このタイプの塾はほとんどの講師が大学生です。また、毎週講師が違ったり、科目ごとに講師が違うのはほぼ当然の様になっています。講師の数も多いので、塾の中には研修を行っていない事も多くある様でそこが短所ともいえるかもしれません。

 2対1、3対1形式

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これは1人の講師に2人ないし、3人の生徒が座って一緒に勉強をするタイプです。集団の塾と違って2人や3人程度であればある程度は子供の段階に合わせて指導をする事は出来ます。ただし、例えば60分の指導時間があるとします。2対1だと単純に1人30分。3対1だと1人20分しか教えてもらえなくなります。また、自分からどんどん質問する生徒はまだいいですが、自分から質問出来ない生徒はずっと1人で問題を解いている状況になっています。 またどんどん質問をしていても、他の生徒の宿題チェックや宿題作成もあるので、実質の指導時間はもっと短いかもしれません。また講師に関しては同じく学生で、ココは1対1と特に違いは無いですが。講師がコロコロ変わるケースも多いです。2対1や3対1だと他の生徒との兼ね合いもあるので、曜日の変更時間の変更などが難しくなります。

 ◆ブース見回り式

これは人数にも様々ではあります。5人?10人が大教室のブースに回って質問があれば講師が来て勉強を教えるタイプです。この形式も自分からどんどん質問出来る生徒はいいですが、そうでない場合は自習室みたいなものです。 また1対1や2対1、3対1と違って勉強中も講師の目が行き届かないので、 勉強に身が入っていない生徒も多くいます。この場合の講師は毎週同じケースも多いです。ただ、講師を独占する事はほぼ皆無なので、一般的なイメージの個別指導のメリットを存分に発揮は出来ていない様に考えられます。

次回は個別指導のメリットとデメリットについてお話ししましょう。

すみなすものは・・・

『 おもしろきこともなき世をおもしろく 』

人生を終えるまさにその時に、尊王攘夷の志士「高杉晋作」は冒頭の言葉を残しました。

この人、かの有名な松下村塾で広く学問を修め、将来有望な逸材として、「松下村塾四天王」の一人に数えられる。決断力と行動力が尋常じゃなく、一文も持ってなかったのに、藩の後払いということで無断で軍艦を購入したことなど数え上げれば枚挙に暇なくスケール感がハンパありません。

一度きりの人生、つまらない世の中でも自分の力で面白くしていこう、自分の力で変えてみせよう、、、と、爽快なポジティブさ。

また、この句の下の句には看病をしていた女流歌人・野村望東尼が、

『すみなすものは心なりけり』

と続けたと言われます。まさしくその人生がつまらなくなるか面白くなるかは、すべて自分の心次第ということです。

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そんな高杉晋作にいつも振り回されていたのが、幼なじみであり弟分の伊藤俊輔。たくさんの盟友が幕末で亡くなっていくなか、彼は明治に入っても生き残り、後の初代内閣総理大臣となり、兄貴分である彼を評してこんな言葉を残しています。

 

 

「 動けば雷電の如く 発すれば風雨の如し、動けば雷電のようで、言葉を発すればまるで風雨のようである。衆目駭然、敢て正視する者なし。多くの人はただただ驚き、あえて正視する者すらいない。これ我が東行高杉君に非ずや、これこそわれらの高杉晋作なのである。」

司馬遼太郎の「世に棲む日日」は自身のバイブル。読み終える度、「いやー高杉晋作 あっぱれ!!」と感嘆。★実に男の浪漫です★男子たるものかくありき的な気分に浸ります。。。肝っ玉の太さを幕末の人には感じずにいられません。単に頭脳明敏だとか、腕っぷしが強かったとかではなく

高杉晋作然り 西郷隆盛然り 坂本竜馬然り

 

HD131_350A「歴史上のポイントを知ることができる能力」

「そのポイントで中心的な役割を果たせる能力」

「組織や慣習に縛られない能力」

 

長引く不況、天災、領土問題 etc 、現在の日本は危機的状況です。そんな大変な時こそ、あえて高杉晋作の人となりまた言葉を思い出し、どのような苦境に立ち入っても

/////////「おもしろいのう」/////////

と微笑を漏らしながら 大局観をもって『仕事』ができる漢(おとこ)でありたいと思います。