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小さなミスが

『ハイリッヒの法則』

何やら聞きなれない法則の名が出てきましたが、今日のテーマは失敗学です。受験で大失敗を起こさないという視点から、少し考えてみたいと思います。

IMG_5240そこで参考になるのが、ハインリッヒの法則です。ハインリッヒの法則とは、労働災害における経験則の一つです。わかりやすく言うと、働く現場で「重傷」以上の重大な災害が1件あったら、その背後には29件の「軽傷」を伴う軽い程度の災害と300件もの「ケガはないがヒヤリとした体験」が起きているというものです。

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受験の失敗に関して言うと、運とか実力不足という要因を除外した場合、ハインリッヒの法則1:29:300という比率をそのままあてはめることはできないでしょうが、受験失敗という大失敗の裏には何回もの軽度の失敗と相当な数の小さなミスが隠れているのではないかと思われます。

 

 

例えば、

a. 学内テストで失敗した。
b. 模試で失敗した。
c. 記号で書くべきところを記号で書かなかった。
d. 答えはわかっていたのに、漢字を間違えた。
e. 計算間違いをした。
f. 単語のスペルを間違えた。
g. 問題文を読み間違えた。
h. 時間配分を間違えた。
i. 提出物を忘れた。
j. 宿題を忘れた。
k. テキストを忘れた。
l. 消しゴムを忘れた。
m. 肝心なときにシャーペンの芯がなくなっていた。
n. ノートをなくした。
o. 授業中に先生に注意された。
p. 授業中に集中できなっかた。

などなど、例を挙げればきりがありません。

IMG_5603このような小さなミス・軽度の失敗は誰にでもあることです。問題は、そこで失敗を再度起こさないよう改善に努めるか、それとも、何か言い訳を考えて自分を甘やかすかの違いです。改善の積み重ねが小さなミスをなくし、最終的に大きな失敗を防ぐことになるのです。

古人の言葉に、「蟻(アリ)の穴から堤(つつみ)も崩れる」というものがあります。

ほんのわずかな油断や不注意が大きな失敗につながるという意味です。失敗の芽を小さいうちに摘み取っていくことが、大きな失敗を防ぐことになります。小さなことだからと言って、ないがしろにしない、これが今回の教訓です。

愛知県碧南市

キャレルデスク新設と併せて教室のリフォームを賜りました。

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大型のL型カウンターデスクをホットスポットにして、生徒の監視が行き届くように、その周りにキャレルデスクを配しました。

L型カウンターデスクは奥行70センチのワイドモデル。入口エントランスに向けては受付ハイカウンター、コーナーは登下校管理システムで登校した子供たちを出迎えるミドルカウンター、そして子どもたちの学習相談や質問に対応する指導デスクとなります。また子どもたちを笑顔で迎えれるようにハイカウンターの内側には十分なワークスペースを確保して事務作業ができるように多機能なカウンターデスクとしました。

カウンターデスク(塾長を)を取り囲むように映像用のキャレルデスクが教室に配されます。色も一体感を持たせるために同系色としました。デスク面を有効利用できるようにキャレルオリジナルのモニター壁掛け金具でモニターを前方に取付け、配線が乱雑にならないように、それぞれデスクにコンセントを設置、ケーブルホールで、電線コードやLANケーブルをすっきりと連結させて足元も美しくいたしました。

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奥の教室はそれほど大きくなかったので、出入り口の位置を変更しデスク寸法を調整して出来るだけ多く席を確保できるようにしました。お洒落でスマートな扉を装着。また、各ブースには蛍光灯・コンセント、カバンなどの荷物が置ける収納棚を各ブースに配し、一人ひとりが集中して学習できる環境を準備いたしました。高学年向けはダーク、中学年はライトなカラーを採用してより管理が行き届くように工夫されています。照明器具もLEDを採用して教室全体を明るく彩りました。

10日程度の施工期間でした。今回のリフォームにより、映像授業教室・自習室でより質の高い指導が可能となり、清潔なトイレと新しく給湯室も増室したので生徒たちの満足度も上がり、地域密着型教室としてさらに好評価を得、益々快適な運営が出来ることでしょう。

塾長の真面目で誠実なお人柄が私たちスタッフを後押しして頂いたこと共に、ご家族様にも格別なご配慮とご支援を賜り、本当に楽しく充実した仕事をさせていただきました。

近い将来、自前の敷地に新しい教室を設けられるそうです。塾長は元銀行員というご経歴で、数字に明るく手堅い采配、熱心な指導と先を見据えた教室運営は、今回のリフォームと相まって、生徒数増加・売上UPで大勝利間違いなし❗と確信しております。

今後の益々のご活躍を楽しみ致しております。ありがとうございました🎵

 

 

 

散る別れこそ/悲しかりけれ

今日は昨日の晴天から一転して、荒れた「春の嵐」となりました。とくに夕方から夜にかけては、九州から東北の広い範囲で強風に警戒が必要だそうです。

花冷えのおかげで長く愉しめた、すっかり親しんだ桜 ”散る別れこそ悲しかりけれ”

ながむとて/花にもいたく/馴れぬれば/散る別れこそ/悲しかりけれ(西行)

の心境です。春の訪れに花を添えてくれた、桜との別れが少し寂しく感じられます。

そんな中、桜の名所として知られる大阪造幣局桜の通り抜けが4月8日(金)~4月14日(木)で開催されます。明治時代から続く春の恒例行事で、長さ560メートルの並木道で八重桜を中心に131種350本の桜を見ることができます。

花見=宴会というイメージを持つわたしなのですが、花見で泥酔するのは無粋というもの。ほろ酔いで桜に酔うのが風流な花見酒。コンビニ弁当を重箱に詰め直すだけでも雰囲気満点の花見弁当に。風呂敷を使うのも素敵な演出です。ビニールシートではなく花ござを敷けば、桜の根本にも優しくて情緒たっぷり。ちょっとした会話にも「桜ことば」を散りばめたら、もう完璧です。

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( 桜ことばの例 )
* 花時:見頃
* 花盛り:満開
* 桜狩り:花見に行く
* 零れ桜:満開になって散る桜
* 桜吹雪:花びらが舞い散るさま
* 桜影:水辺の桜が水面に映る様子

 

さて、潔く散ってゆく桜の花、このような美しい花とともに逝くことができたら、そう願ったのは平安時代末期の歌人、西行法師です。

「  願わくは 花の下にて 春死なむ その如月の 望月のころ  」

西行と言えば、若かりし頃は北面の武士として院を護衛し、出家後は各地を巡って多くの歌を詠みました。その一つは、中3国語の教科書のなか、「万葉・古今・新古今」にも出てきます。西行の歌は、後鳥羽上皇の勅令で藤原定家らが編集した『新古今和歌集』に、最も多い94首入選しています。また、彼の生きざまは江戸時代の俳聖・松尾芭蕉に大きな影響を及ぼしました。

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西行は、詠んだ歌のとおり旧暦の如月(新暦では桜の花が咲くころ)に生涯を終えるわけですが、その生きざまに当時の人々はいたく感動したようです。

恥、責任、潔さ、これらの心的要素に生きざまの美しさを感じるのかもしれません。

 

 

「花は桜木、人は武士」

 

と昔の人は言ったそうです。まだ桜と別れるのは名残惜しいですが、葉桜を見ていて、ふと、そのようなことを思いました。