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雑感

さぁ、12月に入りました。師走です。

少しひんやりして澄みきった気持ち良い空気の中、世の中全体がそわそわと忙しそうに動き始めたように感じます。仕事でも「なんとか年内に…。」という言葉をよく聞くようになりました。年賀状の準備、クリスマス、大掃除のこと・・・年の瀬は公私気持ちが落ち着きません。

HD100_350Aさて、キャレル業の傍ら、学習塾で授業を担当させていただいています。受験生にとって天皇山、受験本番のピーンと張り詰めた緊張感のある教室は、まるで格闘家があがるリングさながら。

どこの塾でもそうだと思いますが、今の時節は懇談の真っただ中です。今日、担当している生徒の保護者と懇談しました。

「なんとか、なんとか ○○○ 高校に合格させたいんです。先生、なんとかしてやってください!」

と懇願される、、、憧れの高校・・・親御さんの気持ち、何より生徒本人の気持ちは痛いほど察する。現状は相当難しい。希望校と本人の実力の差がありすぎる。とは言って、何とかしてあげたいしその希望に添えるようにすることが学習塾の務めだ。しかし、それは、美容院で写真を示し、その素養を無視して

『 伊勢谷友介にして下さい。櫻井翔にして下さい!!』

と切望しているようなものだ。困惑してしまった自分がそこにいた。ここは、美容院ではない。

images (1)子どもの素質(学力、性格)は、すでに9割以上が保護者の育て方や家庭環境などによって固まっていると私は思うし、親は先生以上に子どもの事をが分かっている中で、それでも無理を承知で高望みされているのか悩んでしまう。理想と現実に苛まる。伊勢谷友介や櫻井翔の髪型はマネられても、伊勢谷友介や櫻井翔にしてあげることはできない。ならばその子の良さを生かして、私たちと一緒に育てていく気持ちを持ってもらえればいいが、その子に、せっかく良い素質があっても、保護者の理解と協力がなくては、それ以上伸びないし子どもの心が壊れてしまう。ましてや、憧れだけで志望校を決するのは無謀というものだ。

教育の専門家として、より有益な教育情報を提供し、また共有しながら、将来の指針を示し、生徒のためにより良い学習環境を整え、夢に向かって頑張る受験生と共に走る伴走者として自分も気力を振り絞ってゴールを切る覚悟だ。親の意志、子どもの意志がぶれないのならとことんその夢を共有してやる。

人生の大きな節目にある受験生。

是非とも、志望校の決定は、その子の素養を一番理解している保護者が徹底的に子供と向き合って決定していただけたらと切に願う。

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