季節は秋、受験生はいよいよ正念場を迎えます。
そこで禅宗の一派曹洞宗(そうとうしゅう)の開祖道元の教えで大いにこの秋に飛躍していただきたいと思います。
道元の教えに学ぶ
『 多くの植物は冬に一定の寒冷を経験しないと、開花・結実しない。』
多くの受験生にとって、※※※ サクラが咲く(=志望校に合格する)※※※、その前に厳しい冬の寒冷(=試練)がまずは必要だということでしょうか。受験に向かって、段々と厳しい冬の寒冷(=試練)を迎えます。ここからは強い精神力・忍耐力を備えていないと押しつぶされてしまうかもしれません。大きな夢の前には必ず大きな試練が立ちはだかっていると覚悟してそれに向き合い前進する者のみが最後に大きな結果を手にすることを信じるのです。次から次へとやってくるテストの結果に打ちのめされそうになることもあるでしょう。そんなときは一人でくよくよ考えずに、経験者の知恵を借りるのも一つの方法だし、また、考えても仕方がない、やるしかないと開き直るのも一つの方法かもしれません。
また道元は、「自己をならふといふは、自己を忘るるなり」と正法眼蔵(しょうぼうげんぞう)・現成公案(げんじょうこうあん)のなかで言っています。
・・・とかく人というものは、いいか悪いか、うまくいくか失敗するか、損か得か、好きか嫌いか、などなど、頭の中だけであれこれ考えてしまうものです。しかし、そのようなことは自分を基準とし、自分に執着しているからこそ起こる想念で、自分を忘れてしまえばそのような想念は本来起こらないわけです。・・・
自分にこだわればこだわるほど、かえって、周りのものに振りまわされる結果になってしまう。ということは、自分を取り戻すには、自分についてあれこれ考えるのではなく、逆に考えるのをやめ自分を忘れてしまえばいいわけです。自分を忘れることによって、諸々の雑念が消え、いま自分が本当にやらなければならないことが見えてくるということもあるのでしょう。
※※※ サクラが咲く(=志望校に合格する)※※※
限られた時間を使っていったい何をして何をあきらめるべきなのか。勇気と決断力がこれからの得点力を大きく左右します。でもその前に厳しい冬の寒冷(=試練)に耐える強い精神力が求められることを決して忘れずに。これは、社会人の私たちにとっても当てはまる事です。共に頑張りましょうね。