アフター・ウィズコロナ
深刻な講師不足②
ある塾では、熱心なあまり何日も家に帰ることができない教室長とかを見てきました。アルバイト講師も例外ではありません。学生のバイト講師に準管理職のようなポストを与えて、社員と同じように膨大な量の仕事をふり、責任感を持たせて酷使するのです。一昔前ならそれでもやりがいを感じる学生もいましたが、最近は時給に換算したらコスパが悪いということで、塾講師の仕事は敬遠されがちになりました。そうなれば当然、人手不足にもなる。
かつて学習塾といえば、クラス単位の集団授業が中心でした。しかし近年は「個別指導型」を取り入れる学習塾が増えています。
かつては「集団指導塾」がメインで、1人の講師が10~30人くらいの生徒を受け持つビジネスモデルでした。しかし、約20年前から「個別指導塾」が徐々に増加し、いまや市場の半分を占めるほどになりました。個別指導塾では1人の講師が1~3人の生徒を指導するため、それだけ講師の数も必要になってしまうのです。そこで問題となっているのが、講師不足。なかなか応募者が集まらず、採用に苦戦している学習塾が実に多いのです。
塾を選ぶにしても口コミが決め手
一昔前まで、塾が生徒さんを集める方法といえば、もっぱら宣伝広告をたくさん打つことでした。しかし、ここ近年は保護者同士の『口コミ』の効果が最も大きい…. 続く